幼いころから「私のことを解ってくれる人がいない」「味方してくれる人がいない」「助けを求めても誰も助けてくれない」・・・そんな体験を繰り返した人は、
「誰にも頼らず自分ひとりで何とかしなくちゃ」と考えるようになります。そんな大人になります。
さんざん がっかりして傷ついて寂しい思いをして、そして自分の心を守るため、強く在るために「もう誰も頼らない」と決めて生きてきたんですよね。
だけど・・・
「私は独りでやってきたし、やれている。人間みんなそうするべきなんだ」そう信じているはずなのに、依存的な他人、甘ったれた人を見ると、とても不愉快。イライラする・・・
そして、ときどき、「私はほんとは無能な人間なんだ」「自分は無価値だ」という思いに襲われ、苦しくなる、虚しくなる・・・
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「自分はなんでも一人でやれる、と、自分は何もできない駄目な人間だ、という両極を行ったり来たりしているようで、もう疲れてしまった・・・」
そのように言う人のご相談がときどきあります。私は、
まずは自分が他人に頼れない人になったことに対しては理解を寄せてあげてほしい、そのうえで少しずつ、人を頼ったり人の力を借りたりする練習をしていきませんか?
というお話をします。
人に頼るな、人に迷惑をかけるな、っていうのはよく聞きますけれど、
真の大人って、依存先をいくつも持っているものだと思います。特定の人にしがみついたり執着したりするんじゃなくて。
人を頼ったり人に頼られたりすることをしながら 自分で立って自分で歩いていくのが 成熟した幸せな大人、ということですね。
頼ったり頼られたり・・・。じょうずにお稽古していけるといいと思います。

