BLOG

「うつ」とお薬

「うつ」でかかった心療内科で出されたお薬を、何年ものあいだ飲んできたのに なかなかよくならない、よくなったと思ってもまたぶり返してしまう・・・ということで訪ねてこられる方が、ときどきいらっしゃいます。

通院されている方には、医師の診断・治療方針に従っていただきたい、と言いますが、ご参考までに・・・と、お客様の状態を拝見した上で、少しお話しすることがあります。
それは、そもそも「うつ」というのは使い勝手の良い診断名であることや、「うつ」と言っても実は、双極性障害、大うつ病、適応障害、症候性抑うつ状態、統合失調症の抑うつ状態、認知症によるもの、薬剤性のもの・・・と何種類もあって、いわゆる抗うつ剤が効くのは大うつ病だけであること、
また、なかにはクリニック内で臨床心理士さんがカウンセリングや心理療法を行うなど充実した体制をとって診てくれるクリニックもあるけれど、たとえば駅チカなど好立地のクリニックでは、たくさんの患者さんを捌く、たくさんの(実は不要な)お薬を出す、という経営をしている(そうせざるをえないんだけど、でもそういうところへ何年も通っているというのはどうでしょう・・・)ということなども・・・。

昔と違って気軽に心療内科へ行けるようになったことはよいのですが、気軽に「先生、眠れないのでミンザイください」と言えるようになっていることについては、ちょっと考えてしまいます。「御守りでもあるんです」とおっしゃる方も少なくなくて、それはよく解るのですが・・・。

でも、そうおっしゃる人も「睡眠薬で眠っても疲れがとれない」ということはご存じです。
睡眠障害はつらいですが、これは、いわゆる概日リズムがおかしくなっている(生体時計が狂ってしまっている)ことが大きくて、眠くなるにはメラトニンというホルモンが出てくれる必要があるのに、睡眠薬ではそれが十分に分泌されない・・・、だから眠らされても疲労はとれない・・・、そういうことなんです。たとえば、ですね。

だから、いろいろな薬を続けてみたけどどれもダメだった、という人については、別の “治し方” を紹介します。
タイミングというものもあるし、相性もありますが、”表層に表れている好ましくない症状を抑えているだけ” なのはもうやめたい、私の「うつ」は「治してもらう」という姿勢では治らないんじゃないか、とそんな思いに至った人には、できるお話があります。

何か月も何年も、クリニックでお薬を貰っている・・・。そのことに違和感や限界を感じたら是非、ご相談ください。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP