夜、布団に入るもなかなか眠れない、という方は少なくありません。
身体は疲れているはずなのに…、そして、食事、部屋の照明、空調、寝具、芳香…と、出来うる工夫は全てしているのに…。
眠りたいのに眠れない、とお困りの方には “何らかの気掛かり” があることが多いです。
脳が思考を止めてくれない、「眠ってよし」と判断してくれない、そんな状況なのでしょう。
そういう方に、一度お試しを、とお話しして、(効き目が無い方ももちろんいますが)効果ありました!というご報告をいただくものに、「認知シャッフル睡眠法」というものがあります。
これは、カナダの認知科学者、リュック・ボードウィン博士が考案したものなのですが、
「大脳皮質が理論的な活動をしているうちは、脳が『まだ寝てはいけない』と判断する」という仕組みに着目し、あえて何の脈絡もないイメージを次々と連想し、大脳皮質の理論的な活動を止めて『眠りのスイッチを入れても OK』と脳が判断するように導いてゆくものです。
やり方の一例をご紹介します。
① ひとつ簡単な単語を思い浮かべます。これは、仕事のことなどストレス源を想像させるようなものではいけません。そこから遠い所にあるものを選びます。たとえば「おせち料理」にしましょう。
②「お・せ・ち・り・ょ・う・り」の一文字目、「お」で始まる単語を思い浮かべ、同時にその映像をイメージします。
たとえば…「おりづる」。「おりづる」の映像を思い浮かべたら、また別の単語…。「オーケストラ」→(オーケストラの映像)。また別の単語(前の単語と関連しないものに限ります)…。「オレンジジュース」→(オレンジジュースの映像)。「おっとせい」→(おっとせいの映像)…というふうに。
③「お」で始まる単語が思いつかなくなったら二文字目「せ」です。「せっけん」「節分」「セミ」「石碑」…。
と、こんなふうに、互いに関係のない単語とそのイメージを次々に思い浮かべ続けることで、脳が「脈絡ないし、つまらないし、もう寝てもいいか…」と判断して睡眠モードにしてくれるのを狙うものです。
「そんなんじゃ眠れない(T T)」とおっしゃる方もありましょうが、「そんなんじゃ眠れない」人はきっと、ひとつのこと(悩ましい問題)をモヤモヤといつまでもどこまでもずーーっと、考えている(思い浮かべている)と思います。
お休みモードにスイッチを切り替えられないわけです。
だから、次々とランダムに何かを思い浮かべる(=スイッチをパチンパチンと切り替え続ける)ことで、”ずーーっと考え続けてしまう” のを妨害するんですね。
意外とイケるものだ、と、これまでに何人かの方が報告してくださっています。
ちなみに私の場合は、気掛かりが頭のなかをグルグル…というときに試してみましたが、単語3つ4つでストンと眠りに落ちました。
お試しください☆
この記事へのコメントはありません。