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義実家がえりが憂鬱

今年のGWは3年ぶりに夫の実家へ行くのです…と、その憂鬱をお話になるお客様が何人かいらっしゃいました。
義実家がえりが「憂鬱」な方、憂鬱というほどではないものの “なんとなく気が進まない” という方は結構いらっしゃるようです。
反対に、ご主人の実家が「ものすごいド田舎、大自然の中」にあって楽しいし、お義母さんのお料理が凄く美味しいので、自分は義実家がえりが大好き♪ とおっしゃる方もあります。幸せなことですね。

「憂鬱」「ほんとうに行きたくない」というのはどういうことなんでしょう。
たまに帰って来てくれた息子とその嫁、また孫たちを、歓迎しない、意地の悪いまねをする…などというケースは稀でしょう。もしそんなふうだったら「もう行かない」ことにすればよいことで…。

お話を伺っていて多いのは、ご主人のご両親の もてなし や、放つ(あるいは投げてよこす)期待・希望が、こちらの感覚や思いと、ズレている、かけ離れている…、つまり「こちらの気持ちをちっともわからず、一方的に何かを過剰にやり、押し付け、いい気分になっている」というお話です。

あとは、実家へ帰るとご主人が、”すっかり子どものよう” になってダラダラし、母親に世話を焼かれる…という「見たくもない状態」になってしまう、というお話。
これ、妻としたら ざわざわ するんでしょうね。義理のお母さんも、(なかには意識的にやる人もいるかもしれませんが大概は)無意識に、久しぶりの息子を、つい子どものときのように扱い、世話を焼き、甘やかしてしまうんでしょう、嬉し過ぎて。マザコンが露呈して気分が悪い、とおっしゃった方がありました。

それから、義父母の方はなんとも思っていないんだけれど(それはそれで問題なんだけど)、こちらが一方的に気を遣ったり、異文化を受け入れられず馴染めず、もしかしたら、可愛い嫁、良い嫁と見てもらえていないかも…ということ(評価)を想像して疲れたりイヤになったりしている…ということもありそうです。
これは、「(義両親が)失礼な人たちだ」「思い遣りがなさすぎる」「もっと歓待して当然じゃないか」ということになるのですが、探ってみるとこういう気持ちの奥には、〈傷ついた自尊心〉の問題があります。そこが丈夫、健康な人は、義実家での自分の気苦労や気遣いが報われないとしても、気にしないか、「そういう人たちなんだから、それなりに付き合っていけばそれでいい」と、サッパリと割り切っていられるものです。

どんな種類の、どんなレベルのストレスなのかによって、考え方と振舞いを決めていけばよいと思いますが、いずれのケースでも大切なのは、
ひとつは、ご主人(大抵、理解してくれないか深く考えていない)が、解ってくれようとし、どうあれ味方でいてくれるかどうか、ですね。里帰りに限らず、日頃の付き合い方もそうですが。
もうひとつは、義実家が憂鬱、義実家が嫌い、というときは、ご自分のご両親との関係、「未完の子供時代問題」があることが多いです。もし「え?良好ですけど?」と言われる方があったとしても、それは “大人になり” “既に嫁いで家を出ている” 娘と親御さんの関係とは言えないことが多いものです(つまり、自分も大人になり切れていない、ということです)。だから、そこを見直すとよい、ということになります。

義実家というのは、簡単に「嫌なら付き合わなければいい」と言う訳にはいかないものでしょうが、だからって「何が何でも仲良く付き合っていかなければならない」ものではなく、どうしても合わない、無理だ、というなら、感情的な話にせず、上手に境界線を設けて、適当にやっていく手を探すのがよいと思います。
最も大事なのは、「義実家とは憂鬱なものだ」「でも仕方がない」というところで思考停止して「我慢するしかない」などと決めてしまうことなく、ちゃんと考えて結論を出して、自分が納得できるようにする、ということでしょう。

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