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小さい頃に甘え足りないと・・・

子どもの頃、親に甘え足りなかった人、甘えの願望が満たされなかった人は、大人になるとどうなんでしょう。
他人に甘えない、自立した人になるでしょうか。

そんなことはないな、と思うことが、ときどきあります。
そういう人は、意識では「人に迷惑をかけてはいけない」「人に甘えちゃいけない」と思っていますが、無意識では、どっぷりと甘えていたりします。
これは、ごろにゃん…と可愛らしく分かりやすく甘えるというのではないです。無意識に甘えたことをして迷惑をかけて、そして人から嫌われたりします。”無意識” ですから、本人は気づきません。

「分かりにくい甘え」には、いろいろな形があります。
何かトラブルを起こして人を巻き込む…というやり方をしがちな人もいるし、しょっちゅう愚痴や不機嫌な独り言を言っている…という人もいるし、自分から周囲に厚い壁を作っておきながら、誰かがその壁を壊して助けに来てくれることを願っている…という人もいます。いずれも「甘え」ですし、それらは無意識です。自分は他人に甘えない人間だと思っています。

とにかく、他人を使って楽になろうとする(=甘えてしまっている)人は、”そんなつもりは全くなくても” 周囲に居る人に勝手なことを言ったり負担を掛けたりして、ほんのりと嫌な思いをさせてしまいますから、どうしても好かれにくいし、健康的な人間関係を作っていけません。幸せな状態ではないですね…。

一方、子どもの頃に甘えの願望を当たり前に叶えてもらっている人は、ちゃんと自立ができています。
ここはひとつ 甘えさせてもらおう…と思った時は “意識して” お願いし、頼り、甘えさせてもらったら、ちゃんと感謝する…、そういうことができます。

・・・ということを思うと、人はやっぱり、子どもの時には親や周囲の大人たちに、十分に甘えさせてもらうこと、甘えの欲求を満たしてもらうことが不可欠だなぁと思います。

「うちの子、甘えん坊で…」というお母さんには「よかったよかった、甘えん坊はいいですよ!」と言うし、「こんなに甘ったれた考えで大丈夫でしょうか?もう中学生になるというのに…」と相談されたら、「甘ったれさせなかったら、逆に大丈夫じゃない大人になってしまうかもしれませんよ。お子さんが甘えてくるときは甘えさせてください。もういい、十分だよ、と子どもの方から離れていくまで」と言います。

子育て中のお母さん、
子どもに伝える最も大事なことって、「世界は怖くない。人は信じていい。安心して大きくなればいいよ」ということです。一緒に居られる時間(後で思えば短いです!)は、存分に甘えさせてあげてください。

「自分は、無意識に周囲に甘えたことをしてきたかもしれない」「そういえば、子どもの頃 親にどっぷり甘えた…という覚えがないなぁ」・・・そういう心当たりがある人は、今からでも出来る作業・・・「甘えの願望が満たされなかった私」へのアプローチと手当・・・に取り組んでみるとよいかもしれません。

満たされていないインナーチャイルドは、人生を困難なものにしてしまうからです。

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