比較され続けた子の、その後の人生は・・・

この人には常に「競争相手」や「敵」がいるんだな・・・
なんとなくいつも不機嫌で怒りっぽい人だな・・・

そういう人っていますね、ときどき。
そういう人の放っている雰囲気には緊張感があって、一見、自他に厳しい立派な人に見えたりするものですが、
じつは、劣等コンプレックスの強い人であることが少なくありません。
“ずっと、自分に鞭打ちながら頑張ってきた人” なのかもしれないです。

どうしてそんなふうなのか・・・と考えたとき、
この人は、幼いころから親や養育者から、こんなふうに言われていたかもしれないなぁ・・・と想像します。

「お兄ちゃんはよくできたのにあんたは・・・」
「あんたには〇〇(妹)みたいな可愛げがないね」
「お隣の〇〇ちゃんは~~したそうよ。立派。羨ましいわ」

とか・・・。

相談室でお話を聞いていると、「自分は劣等感の塊」「自分へのダメ出しが止められなくてしんどい」というお客様は 実際に、親御さんが いつも自分と誰かを比べて怒っていた、自分は褒められたことがない、という方が多いです。

親からしたら、もしかすると、そんなふうにその子と誰かを比べることで、発奮してほしいとか反省して成長してほしいとか、そういう意図があったのかもしれませんけど(いや、ただただ感じたことをそのまま嫌味や嘆きとして口にしちゃってただけかもしれませんが・・・)
いつも自分じゃない誰かと比べられては溜め息つかれたり罵られたり残念がられたりしていたら、子どもはどうなるか・・・

たぶん、自信を失うだけです。
反省とか発奮とか成長とか・・・そういう親の狙い通りにはいかないはずです。

自分はダメだな、と思い、自分を責めたり、誰かと比べ続けたりするクセをつけて、
誰かに負けないように、誰かから評価され認められるために、いっつも頑張って、
頑張れど頑張れど「幸せ」の感覚は掴めず、なぜか周囲を緊張させたり、人間関係にトラブルを生み出したりする人になり、
しまいには「自分の価値」も「自分の好きなものや好きなこと」も分からなくなり、虚しさに追いかけられるような人になってしまう・・・

これは、能力、才能に恵まれていて生命力の強い、気持ちのしっかりした子の場合です。
強くない子はきっと、” すんなりと ” 自分を見限り最終ジャッジを下して、いろいろ諦めて暗い場所で生きていくことになるでしょう。

やっぱり、親は子どもに、誰かと「比較」して何かを言うのは、限定的にしたほうがいいです。
あなたはそういうのが好きなんだね、そうしたいんだね、いいと思うよ、思ったようにやってごらん・・・という姿勢で、温かい声掛けと支援を惜しみなくやっていくことだと思います。

つらいですからね、子どもが「どうせ自分なんて・・・」って自分を否定して幸せじゃない人生を生きていくことになるのは・・・。