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「どんなに不幸なものに出会っても… 」 憧れの人、樹木希林さん

私には何人か、テレビで見かけると目が釘付けになってしまう人…というのがいます。

以前書いたYOSHIKIさんもそうですが、
この度亡くなった樹木希林さんも、そのうちの一人でした。
映画も、樹木さんが出ている作品、と知れば観に行きました。

テレビ番組でお話されている姿を見ていると、
飄々としていたりユーモラスだったり、笑ってしまうような場面でも、
ふと大事なことに気付かされて、
背筋が伸びるような、手を合わせたいような、そんな気持になったりしました。

激しくて、真っ直ぐで、達観していて、優しくて…
なんて霊性の高い人だろう・・・と思って、見入ってしまうのでした。
数少ない、”憧れの、まぶしい女性” でした。

映画監督の是枝裕和さんが追悼メッセージの中で、
樹木さんから癌が骨転移していると打ち明けられた時のことを
「ご自身の中に残ったエネルギーと冷静に向き合い、コントロール」
していたことに敬意を表し、
「身体が弱ってからもどこかその、初めての体験を面白がっているようなところがあり、
凄みと軽やかさの同居した姿は、神々しくさえありました」
と語られていましたが、とてもよくわかるなぁと思いました。

樹木さんは亡くなるふた月前に、ファンへのメッセージとして、こんなことをおっしゃっています。

そんなに人生捨てたもんじゃないなというふうに、
今頃になって思ってます。
ものには表と裏があって、
どんなに不幸なものに出会っても、
どこかに明かりが見えるものだというふうに思っています。
どうぞ物事を面白く受け取って、愉快に生きて。
頑張らないで、でも、へこたれないで。

私は、
樹木さんみたいに
真実をちゃんと見て、愛すべきものを愛して、
できるだけ嘘のない自分で、自分らしく全力で暮らして、
いつも「今がいちばん幸せだなぁ」と思って、
「上出来な人生だった。ありがとうございました!」と感謝して、
そして潔く死んでいきたい・・・
そういう思いを持っています。

一昨日訃報を聞いた後、樹木希林さんのお名前をビデオデッキに登録しました。

自動録画される樹木さんの姿を観ては、
樹木さんの有り難い言葉や佇まいに触れ、
最近考えていたいろいろなことを、改めて考えています花

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