「そう話したら、お子さんはどんな返事をしたんですか?」とか
「そう言ったことに対して、ご主人は何と・・・?」とか私がお尋ねしたときに、
「わかりません」「覚えていません」と答える方がいらっしゃいます。少なくありません。
相手の返事がどんなものだったか覚えていないというのは、ご自分が言ったことに対して相手がどう感じたのか、どう思ったのか・・・を、気にしていないんだろうか?と思ってそれを問うと、
「だって、”他人の気持ち” ですから、わかりませんよね」と・・・。
他人の気持ちを正しく理解しているか、と言ったら、それはわかりません、こうだろうと思っても違っている・・・ということはあるでしょう。
でも、どうせわからないものなのだから、ということで、 ” 言い放つ ” だけのことしかしていないなら、それは会話ではない、コミュニケーションを取っているとは言えません。
よく言われる、「キャッチボールでなくドッジボール」です。ボールをバンバン投げるだけ。
しかも、投げたボールが当たったかどうかの確認もしないわけで・・・。
言うだけは言った。確かに言った。
それをたとえば、「ほら、このレコーダーに録音してありますよ」と再生して証明できたところで、意味がありません。
言いましたよ? あとは知りません、というのではしょうがないです。
「言う」のと「伝える」のは違います。
大切な人に何かを受け取ってほしい、理解してほしいと思うときはもちろんですが、どんな場合でも日頃から、誰かに何かを言うときは、自分が口にした言葉がちゃんと相手に届いたか伝わったか確認する、それを習慣にしたいと思います。
この記事へのコメントはありません。