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「何が好き?」「どちらにしたい?」に即答できるか

ときどき書いていることですが、どんな場面でも「私は〇〇が好きです」「AとBならAがいいです」ということを(口に出して言わないにせよ)分かっていること、心の中では即答できることは大切なので、それが苦手だという人に私は、日々練習をしてくださいね、とお伝えしています。

先日も、「小さい頃から何をやってもそこそこできるし高評価をもらうのだけれど、じゃあそれが好きなのか、仕事や趣味にして続けていきたいのかと言われたら、それほどではない」「自分のやりたいことが見つけられない、わからないのです」というお話がありました。

無邪気さや子供らしい好奇心というものを発揮しにくい もともとの性格、それと、そんな繊細で慎重な性格を持って生まれているところへ、育つ家の環境に、のびのびとできない何かの事情があった・・・という場合、
家のなかで、幼稚園で、学校で、これをやったら誉められた、喜ばれた、という体験は大きくて、そうやって自分を形作っていってしまいますね。

私、これが好きなのかな・・・、こっちの道に進めばいいのかな・・・、うん、きっとこれが正解だ・・・。

でも、でも、そう思ってなんとなくやってきたけれど・・・、別に現状に不満はないし不幸せってわけじゃないんだけど、なんか満たされないし虚しいし、このままでいいのかなって・・・。

・・・・・・そんなお話しは、少なくありません。

そういう人に、あなたの好きなこと、好きなものは?と訊いても、何をしているときに幸せを感じますか?と訊いても、明瞭な答えは返ってきませんし、ひたすら、誰かの都合、誰かの希望に合わせてきた・・・というところをどう思うかと尋ねても、そういうものだと思ってきた、と言うか、そうするしかなかった・・・と言います。

器用で良く出来て優しいと、そうなりがちなんですよね。
「自分は、まぁいいか・・・」と譲ってしまう・・・。

でも、特に悩みというわけではない、と言いつつ、カウンセリングの場で 「”そんな私” のモヤモヤした気持ち」を口にする人は、私から見たら苦しそう。
ご本人はそれを苦しいこととは思っていなくて、「大したことない」「贅沢ですよね」などと言うのですが・・・。

そのモヤつきは、実は祝福したいものであるので、聞き流すわけにはいかないから、私はいつも、練習しましょ、と言います。
ひとつひとつ、自分に聞いて選ぶこと。好きなものと嫌いなものをハッキリさせていくこと。たくさんあってどれでもよさそうでも、自分にとってのキラキラやワクワクを、ちゃんと見つけて手に取ること。

それが容易になり、それが当たり前になり、どんどん上手になっていくと、「自分の人生」はいよいよ始まり、本物になっていくのだと思います。

 

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