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好きなこと、出来ることだけしていたら幸せなのか

「自分は、気が小さいし傷つき易いし冒険心もないし…、だから極力、苦手なこと、イヤなことを避けて安全な道を進んできました」と、かつて言っていた方がありました。
できるだけ、楽にできること、好きだと思うことだけを選んで、幸い大きな失敗は回避してきたつもり。
でも、それなのに自分には自信というものがない、自己肯定感も低い、これはどうしたことなんだろう…と。

その方、ある時お仕事で、”嫌で嫌でたまらないこと” “なんとしても避けて生きていきたかったこと” を、やらざるを得なくなり、嫌だから仕事を辞めるというわけにもいかず、仕方なく、そのことに取り組むことになったんだそうです。

毎日、溜め息。
胃が痛くて食欲なし。
夜も眠りが浅くて頭が休まらない。

それでも、うつという感じではなく、なぜか「やってみたい」「頑張りたい」という気持ちが失われなかったので、投げ出すことをせずに練習するうちに、それは “嫌で嫌でたまらない”  というほどではなくなり、ほどなくして「苦手」ではなくなり、それどころか、なかなか楽しいと思えるほどになり、それに関連したことにもチャレンジしてみようという気になったのだそう。

嫌だったけど、やってみたら なんとか なった。
やればできちゃうもんだな。
これ、いいもんだな…。

それは仕事以外の様々な事柄に対してもそうなっていき、そういう体験が繰り返されていき…、
気づいたら、危険や失敗の回避を心掛け、小ぢんまりと何事も起こらないように暮らしていた頃と比べて格段に、自分に自信がつき、自分と仲良くできるようになり、「あなたの自己肯定感は?」と訊かれたら、まぁまぁです、低くはないです、と言えるほどになったのだそうです。
失敗もするけど、それより達成感や進歩した実感が嬉しいし、こういうのを幸せというのかな、と。

人は、好きなことだけをする、ただ安全に過ごす(イヤなことはしない、危険は冒さない)ということでは、じつは幸せにはなれないのでしょうね。
挑戦して、成長して、誰かに喜んでもらい、感動して・・・ということがあればあるほど、幸せだと思えるのでしょうね。

久しぶりのお客様から、大事なことを聞かせてもらいました。

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