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助けを求める技術を上げていくために

初めて人に相談事を打ち明けました、と仰る方、じつは少なくありません。
どうしてそんな状態に陥るまで頑張ってしまったんでしょう…と、唖然とすることもあります。
それでもそういう方たちは、私に相談しようと決めて申し込んで、面談またはメール相談に漕ぎつけてらっしゃるわけなので、その時点で、実は大きな一歩を踏み出していて、必ず望んでいた変化に繋げていきます、短時間でスイっと…というわけにいかないとしても。

しかし・・・
みなさん本当に、我慢強すぎる、忍耐力高すぎるなぁと思います。
どん底に陥ってから、やっと「もうだめかも…」と自覚して、それこそ命からがら…みたいな状態で、蚊の鳴くような声で、控えめに助けを求める…。
これは、それが良いことだよ、とにかく独りで頑張りなさい、と教わって来たせいなんでしょうか。
”日本人らしい” 慎ましさ、優しさとも言えるんでしょうか。

でも、そんなふうにヘトヘトに、ボロボロに、なってしまう前…、もっとずっと前に、適当な所、適当な人に、助けを求めるようになるといいな、と思います。

それって難しいでしょう。「適当な所」「適当な人」がどこなのか、誰なのかも分からないし、うまく話ができるかどうか、話してよかったと思えるかどうかも不安でしょうし、よけい疲れただけ、とか、かえって傷ついた、とか、そんな結果も頭をよぎるでかもしれないし。

それでもやっぱり、「早めに誰かに相談できること」は、生きていく上で とっても大切な力だと私は思っているので、
いよいよになるまで我慢しないこと、”相談できる誰か” を見つけるのには技術が要るんだと知って(初めから上手に相談できる人というのもいますけれどね)、上手になるように「相談の練習」をすること(小さなサイズの問題からトライしてみましょう、いきなり「じつは私の人生が…」とか言い出したら、ふつう失敗します)・・・、それを心掛けてください、と言いたいです。

経験不足だからヘタッピなだけなんです。
でも、少しずつでも上達させましょう、適当な人に相談して問題を解決する技術を。

この間もちょっと書きましたが、独りで難問に挑んで解決する力をつけるのと同じように、もしかしたらそれ以上に、適当な誰かに相談して問題を解決する力を身につけていくことは、難しいけど尊いことで、きっとその腕を上げることと人生の豊かさや喜びは、比例しているのだと思います。

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