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他人様でなく自分の…

近所を車で走っていたら、昔、ママ友の一人としてお付き合いのあった人を、久しぶりに見かけました。10数年ぶり…かな。

その人は とても善い人で、いつも、さまざまな奉仕活動に精を出し、人のために奔走し、人だけでなく地域猫のためにも活動している人でした。昨日見た時も、”前のめり” “まっしぐら” なかんじだったしオーラが変わっていなかったので、きっと今も変わらない毎日を送っているんでしょう。

付き合いのあった頃はその人から、よく相談を受けたものでした。せかせかと(笑)。
いつも一生懸命で献身的でサービス精神も旺盛で・・・、一見充実した幸せな生活をしているように見えるその人なのですが、じつは、いいように使われて搾取されてしまうところがあったし、第一、賑やかにしていて友達も多そうなのに孤独な人なのでした。

全く気づく気のない、そういう段階にないその人に、伝わる言葉はあまりなさそうだったので、私は相談を受けても聴いているだけ、アドバイスも特にしなかったと思いますが、
どんな “他人様に関する相談事” を聴いているときも、ああこの人は、救われたくて、苦しくて、でも自分の存在に自信がないから、他人の問題を解決することで、楽になりたいのだなぁということが分かりました。

「奉仕」「献身」も、自分を犠牲にしたまま、自分の本当の欲求に気づかぬまま、ただただ一生懸命続けていても、それは真の充足や幸福には繋がっていかないのですよね。

「私は『カオナシ』(千と千尋…の)なんです」とおっしゃるお客様、これまでにどれだけいらっしゃったか分からないのですが、みなさん、あのカオナシが人の欲しがる「金」を出すのを、孤独な自分に重ねて語られました。

でも、「金」を出しても寂しいままなことを知っている人は、自分の存在が認められ居場所を見つけると「金」など不要になることも分かっています。それが本当の望みだということも。

だからやっぱり、あの人はああで、この人はこうで…じゃなくて、自分はどうなの?どうしたいの?何を求めてるの?という問いを自分にしてあげるところから…なんですね。
「どれだけ頑張っても理解されない」「やってもやっても報われない」みたいな辛さのある人にはぜひ、そうしてみてほしいと思います。

10数年ぶりに見かけたママ友が、相変わらず “前傾姿勢で大急ぎ” だったので書いてみました。

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