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“休憩所” を作っておくくらいでいい

息子30歳。転職のため、長崎のホテルを退職して実家へ帰って来て10日が経ちました。
今までは15分程度の車通勤だったものが、混んだ電車での通勤になり、まず そのことによる消耗を実感しているようです。疲れますよね、満員電車での通勤は。
また、ようやく収まりましたが、帰って来てからずっと、止まらない 咳とたん に困らされていました。初日は少し発熱したりして。
空気が汚いんだろうなぁ…慣れないとなぁ…と言っていましたが、きっとそう。
息子は きほん丈夫な身体を持ってはいるのですが、環境を変える度に まずは熱を出し、一度体調を崩してから「調整完了」となります。今回も、空気も水も綺麗なところから そうじゃない土地(生まれ育った場所なんだけどね)に移って、身体がその環境の変化に適応しようと頑張っていたんでしょう。

ほんとに繊細なセンサーを搭載している息子です。いま思えば、私以上に直感(霊感)が発達していていろいろと感じ取ってしまうものを捌くのがヘタだったわけなのですが、彼が子どもの頃は、ほんとに心配しました。
朝ドラの舞ちゃんのお母さん・めぐみ みたいでした、私。 息子が すぐに熱を出すものだから、本人は別にしんどそうにしているわけじゃないのに心配し、取り込んでしまった良くないエネルギー(たとえば、強烈な誰かの “念” みたいなもの)をリリースできなくて難儀しているのが分かると 過剰に手出しをして私が代わって解決しようとしたり・・・、とにかく過保護でした。
もちろん、いまだから、あの発熱や鬱っぽい症状のどれもが心配するものではなかったんだと分かるわけですが、それでもやっぱり、当時は やりすぎていたなぁ…と思います。どうして 本人の持っているものや 見せている状態を、信じて見守るってことができなかったんだろうなぁ…と。

この10年近く家を出ていて この度 帰って来た息子のことは、そういう反省をもって迎えました。
私も 少しは成長しているはずですが、ついつい何かフォローしてやれることはないかと思って近づきかけては「おっと、いけない…!」となることも。
気が付かないタイプの人が気が付くようになることはあっても、気が付く人が気が付かなくなることはありませんから、ちょっと試練です(苦笑)。
でもとにかく、息子は息子の身体と心で、居所を変えたり仕事を変えたりしながら、地球を生きているのだなぁと思います。息子の場合、”紆余曲折が過ぎた” のですが、それもまた彼の選択です。
それに、よい出会いをたくさんしてきたのだということが、久しぶりに帰って来た息子の姿を見たらよくわかって、”豆腐メンタル”(←姉曰く)ながら、頑張ってしっかり歩いたのだなぁ…と。

子どもが進んでいく道を、舗装整備したりしちゃいけませんね。
“休憩所” なり ”図書館(知識・知恵を閲覧できる場所)” なりを、子どもが求めて来たときにだけ、さりげなく用意してあげる・・・くらいにしたいものです。
「失敗」もまた子どものもの(財産)なんだということ。今さらですが、肝に銘じておきたいと思います。

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