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「認知症ポジティブおばあちゃん」

「認知症ポジティブおばあちゃん」というYouTubeチャンネルを見つけて、このところ夜な夜な、上げられている動画を次々と見ています。
新聞やテレビでも取り上げられたことのあるチャンネルだったんですね、知りませんでした。

私もそうですが、認知症の親を自宅で介護している方は、身につまされたり勉強になると感じたり、いろいろなことを考えさせられるんじゃないかしら。

このご家族は、ご夫婦と大学生のお子さん、そして おばあちゃん (ご主人のお母さん) の4人で暮らしているようですが、動画を視聴していると先ず、主に介護にあたっていると思われるお嫁さんの、根気よい優しい声かけ、働きかけに、感心させられます。
私だったら、つい堪えられずに強く叱ってしまったりイヤミを言ったりしてしまうんだろうなぁ…えらいなぁ…と。

もちろん動画撮影中以外にはいろいろあるでしょうし、今日に至るまでには もしかしたら、さまざまな戸惑いや葛藤などもあったかもしれません。認知症のお義母さんの症状は、緩やかでも確実に悪化するわけで、改善、治癒することはないわけですから、どこかで「もうこうなったら・・・」と覚悟を決めて、出来るだけ明るく、楽しめるところは楽しもう、ということにされたのではないかと思います。
お嫁さんの根気強さや明るい笑い声には、ただただ感心(&己を省みてしまいます)。

そしておばあちゃん!
若い頃のご苦労や、優秀だったことがよく分かるのですが、可愛らしくてほんとにチャーミングなかた。
お話が上手で、歌うこと、踊ることがお好きで、おちゃめ。チャンネルのタイトルのとおり、陽気でポジティブなんですね。
ご自分が認知症、というご自覚があって「しっかりしなくちゃ」「頑張りましょう!」と度々おっしゃるところ、それから何より、何に対しても「ありがたい」「ありがたい」と感謝の言葉を口にするところが、ほんとに素敵。
昔の幾つかの記憶は保たれているとはいえ、記憶をどんどん失い、思考力も衰え、いろいろなことが出来なくなっているおばあちゃんですが、”どう生きてきたか” “どんな人だったか” は、よく分かる…。
そこは失われていないんだなぁ…と、打たれるのです。

この認ポジおばあちゃんの暮らしを動画で見せてもらいながら私は、「自分がこの先、他の病気や事故などで人生を終えるのでなく認知症を患ったら、どんなものを表現するお婆さんになるんだろう」「このおばあちゃんのように、ニコニコ笑って ありがとうをいっぱい言える、可愛いおばあちゃんになれるかしら・・・」「ポジティブおばあちゃんというわけにはいかない気がする・・・」と想像して、若干心配になったりします。

これから出来ることがどれほどあるのか分かりませんが(もう大体決まっている気も・・・汗)、できるだけのことをして、”気が済んで満たされている” “ゴキゲンさんな” おばあちゃんになれたらいいなぁと思います。

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