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簡単に「心を揺さぶられ」たりしないアラ還の私たち

この数年、以前のように映画館に足を運ばなくなっていましたが、昨日と先週の日曜日と、2週連続で映画を観に行きました。2週とも同じ友人(同い年)と一緒に。
彼女は「映画・ドラマを語り合う会」という “部活動”(部員数:2)を長年ユルく継続してきた友人です。今年こそは日本アカデミー賞にノミネートされた作品を全て観たねと言えるよう映画館で映画を楽しもう☆と年初に話していたのに、気づけば やだもう6月だね・・・ということで、いきなりの2週連続。

で、今回 観た映画ですが・・・。2作品とも、期待して行ったのですが 観終わって劇場から出てきたところから「茶飲みをしながらの部活」を終えるときまで、私も友人も、うーむ・・・うーむ・・・と、唸ったり首を傾げたりするばかりになってしまいました。
「心を揺さぶられる」とか「感動の涙」とか、そんな評判を聞いて行ったわけだけど、そうはいかなかったね、うん、あそこの描写が薄っぺらかった、そもそも人物の作り込みが甘い、あのシーンは監督的には感動ポイントなんだろうけど、う~んなんだか引いちゃったなぁ・・・う~ん・・・、と。
結局、納得できなかったし、残念だったねということで終わりました。

さらに、モヤモヤが晴れないまま別れて帰宅して深夜、さらにLINE にて語り合ったのですが(しつこい…)、
我々は年を取ったせいで「人ってそんなもんじゃないんじゃないの?」とか「それは変だよ」とか、そんな違和感をどうしても持ってしまうようになっているんだろうね、ということになりました。
作り手も、対象になっている観客も、60代の自分たちより若い、どれもこれもが若い人たちによる若い人たちのための作品なんだから、私たちにとって「大いに心打たれる」ものじゃないとしても仕方ないのかも、
でもそう考えたら、これから出てくる作品は大概、私たちにとっては 心から面白いとは思えない、ツッコミどころの多い作品、ということになっていく気がする・・・、やな感じだし、なんだか乾いた老人みたいで哀しいね、
今回は、そう簡単に「心が揺さぶられ」たりしなくなってきた私たちなんだってことを確認しちゃった気がするよ、と・・・。

そういえば先日、別の同世代の友人たちと集まって食事をしたときにも、「私たちは めんどくさい初老」という話になりました。
友人A子が「健康維持にとジムのヨガやダンスのクラスを取ってみたけど、若い人たちと一緒にやるのは無理だと悟った」「でも、だからって、年配の人が多く通う体操教室へ行ってみたけど『今日もよく来ましたねぇ~(エラいエラい)』みたいな年寄り扱いをされて不愉快なんだよね」という話をして、我ながらめんどくさい年頃だと思うよ、と苦笑し、
一同、ほんとだね、困った年頃だ、「若い人たちと一緒は無理なくせに年寄り扱いもイヤ」だなんて・・・と。

でもやっぱり私たちアラ還、少しずつ “道の脇っちょ” へ寄りながらも、まだまだ しなやかで優しい若々しい人でいたい、若い人たちが作り出して見せてくれるものを一緒に楽しみたい、と思います。
今回は、期待して観に行った映画が立て続けに 今の自分にとってはつまらない作品だった(10歳若かったら感動したかも…と思った)ことで、ちょっとやるせない思いになりましたが・・・。

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