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兆候

「いま思えば、兆候はたくさん出ていました。郷家さんがよく言うように『体は知らせてくれていた』のに、無視して頑張り続けてしまいました」・・・そんなお話をお聞きしました。

(許可を頂いたので書きます。)

・もう頑張れなかったはずなのに、「まだまだ頑張れる」と思ってしまった。
・会社へ行こうとすると、頭痛、動悸、めまい、吐きがした。
・寝ても寝ても疲れがとれないと感じていた。
・好きなはずの何かをしようと思っても少しも楽しくなかった。

「絶対に会社を休むわけにはいかない」というのを前提にしてしまったから、そういう異変を無視して無理を続けてしまい、その結果、少しのケアや工夫では済まないほどの重い不調を体験することになってしまった、会社も続けられなくなった、というお話でした。

***

繊細で優しい人は、ほんとに責任感で動いてしまいますね。
自分がどれだけしんどくても、「みんな大変なんだ」「迷惑をかけてしまうから休めない」と考えます。
そのお仕事、その会社を離れられない、失う訳にはいかない…と考えるのも、仕方ないところがあります。
頑張り切れるなら、頑張りたいでしょう。その方がいいですよね、ひと山越えたら体力つけてステージを上げられるかも…とも思いますしね。

だけど、辛い症状が体に出始めてしまったら、それはやっぱり「身体が必死に伝えてくれている」わけなので、もう無理なんだな、と早めに降参したほうがいいんですよね。軽症で済みますからね。
その見極めは、頑張りたいと思っている時は特に “難しい” し、”間違う” のですけれど・・・。

しかし思わずにはいられません。若者の真面目さや優しさに、つけこむようにして働かせている人たち、結果的に搾取している会社の多いこと…!
あんまりだなぁ…と腹も立つし、潰されてしまう若者を見ると胸が痛みます。

せめて・・・と思い、言いたいのは、自分を守り自分を大切にする行動は、思っている以上に、同じように自分を犠牲にしてまで力の限り頑張ってしまっている「物言えぬ同志たち」に、勇気や希望を与えると思うよ、ということです。

ほんとにね、命がけでやるべき仕事なんて、ないですよ、ぜったいに。
納得のいく人生、楽しい人生をやりましょうね。

 

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