セッションの目的にもよりますが、セッションの席に着くと、バッグから手帳、ノートを取り出す方が多くいらっしゃいます。
セラピーやヒーリングが目的で来られる方、”とにかく しゃべり倒す！” と決めて来られる方は、手ぶらであることが多いですが。

昨日は、私のところへ通ってくださるようになって８年、というお客様が、すごい冊数のノートを持ってこられました、「見ていただきたくて」と。
初めてお会いした８年前は、様々なことに失望し、生気のない姿だったその方ですが、その後、良い伴侶を得て、今はとても幸せにしてらっしゃいます。お子さんもこの春、小学校に入学されました。

見てほしくて、とおっしゃったそのノートには、私とのセッションのメモ、持ち帰って宿題にされた課題、思いついたこと、出会った本や映画の感想、弱音、決意、バツ印に花丸･･･と、その方の真剣な姿が浮かび上がるたくさんの言葉たちや記号やイラストが綴られていました。懐かしくて、愛おしくて、目頭に来ました。

ある時期が来たら ”お焚き上げ” するつもりだったというそのノートたちは、気が変わって大事にしまっておくことにしたのだそう。蔵じまいする前に、私に見てほしかったのだとおっしゃいました。本当にありがたいことです。

私にも、捨てずにいるそんなノートがあります。さすがに還暦を過ぎ終活を始めましたので処分しようと思いますが、久しぶりに開いたら、いろいろな思いが込み上げることでしょう。

いいもんだな、と、お客様のノートを見せていただき、改めて思った話です。