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息子が書いて送ってきた文章を見て

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私の息子(27歳)は、アニメがとても好きで詳しく、”くそニート”(自称)だった頃も、まともな会社勤めをするようになった今も、彼にとってアニメは大切なものなんですね。

数年前に二人で京都旅行をした時には、「京都アニメーションという会社の生み出す作品の素晴らしさ」について、熱く語ってくれたことを今でもよく覚えています。

この度の放火事件に際して、息子が寄越したLINEメッセージは、とても痛々しかったです。
繊細な息子が、どれほど胸を痛めているかが、よく伝わってきました。
京アニの作品に自分はどれだけワクワクさせてもらったか、ときめいたか、勇気をもらったかを綴り、
世界中に、京アニの作品を大事な宝物だと言う人はいるし、きっと、ままならない人生を頑張ってる人の心の拠り所だったり道しるべだったりすると思う、と伝えてきたので、なんだか圧倒されてしまった。

 

今日は『トイストーリー4』を観た者同士の感想のやりとりをちょっとしました。
我が家全員、トイストーリーのファンなのですが、私と娘は数日前に各々鑑賞していて、息子が観たら話をしましょ、ということになっていたのです。で、息子が「観てきたよ」と連絡をくれて・・・。

私と娘がちょっと感情的になって(苦笑)語っていた内容を息子に伝えると、息子は意外なほどに冷静で真っ当な視点でロジカルに、感じたことを送ってきてくれました。
これを描きたかったことはわかったけど、それならこれくらいは描いてほしかったし、どうしたってファンとしたら受け入れ難い気持ちになるのはわかる、お母さんのモヤモヤはここでしょう?という具合に・・・。
私の返信が「そそそそ!」「そこそこそこ!」「そう、それ!」ばかりになるような見事なものだったので、ちょっと驚いてしまった。

・・・いつのまにか成長してたのね、息子よ、と・・・
(まぁ、考えてみたらもう27歳なのですが・・・)

 

いまテレビでやっている個別指導塾のコマーシャルに、こんなのがあります、ご存じですか?

小学生の男の子が問題を解いていて、隣にいる講師の先生がアドバイスをする・・・
そうすると男の子が、「あーーー、そういうことか☆」と言ってニコッと笑い、先生は「うん、そういうこと。 すごいすごい」と言う・・・
その男の子の、よし、わかったゾ、という嬉しそうな笑顔が、なんとも愛らしい・・・
そんな15秒のCMです。

それを見て、いいなー、うん、こういうことなんだよな、と思いました。
自分で分かろうとしている子どもの傍らに、それを邪魔せず押し付けず適切に補助する大人がいて、子どもが「あーーー、そういうことか☆」の瞬間を迎えたら・・・、それはもう忘れることはなくて、ほんとに身についたってことで、確かな前進、成長なんですよね。

 

息子も、さんざん強制的にやらせてしまった勉強のほうは、なんというか辛いばかりの体験になったかもしれませんが、そんな環境の中でも こっそり愛好してきた読書とかアニメ鑑賞とか、そちらの方は着々と取り込んで蓄えて、ゆっくり育ててきたところがあったようで、
それらは今も自身を支えるものとして、彼の中にどん!と置かれているんだ、そして、なかなか いい文章を書く人にもなってたんだ、ということを、今回のLINEのやりとりで思い知りました。
ほんものの「あーーー、そういうことか☆」も、そこ(自主的な勉強)の中にはたくさんあったんじゃないかな、と思います。

ほんと、余計なことばっかしてしまったお母さんで申し訳なかったけれど、
息子は息子で好きなものを密かに持ち続けていた、心の中に豊かな世界を育てていた・・・
ありがとうね、と言いたいです。今度言おう。

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