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なんとか、やり過ごすこと

竹内結子さんが亡くなったとのこと。
有名な俳優さんの自死という報道が続き、なぜ才能あふれる有名な人たちが・・・?とショックを受けている方も多いかと思います。私もとても悲しいです。
相談室へも、古くからのお客様、ご新規のお客様、何人かの方から、ご連絡、ご相談をいただき、メールや電話で少しお話しをしています。

いま世の中が不安定で、私たちは(無意識な人も多いでしょうが)それぞれ普段より緊張して踏ん張っているから疲れていると思います。
そんなときに、芸能人は知り合いではないとはいえ、好感を持っていたり年齢が近いとか相通ずるものを感じていたとか何かシンパシーを感じ心理的に近くにいた・・・という人の衝撃はとても大きいでしょう。注意が必要です。

最近は以前より配慮されているようですが、報道は揺れて震えている人には刺激が強過ぎます。
「なぜ・・・」の思いで報道を熱心に追ってしまうことのないよう、テレビやWebメディアの情報から離れてください。

そして、不安な気持ち、辛い思いを、少しでも小さな自分の心の中から外へ出して楽になるよう、誰かに話を聴いてもらえるといいです。身近にそんな人がいない、という人は、電話やメール・SNSで相談できる機関にコンタクトしてください。もちろん私も、お話聞かせていただきます。

自死する人は、様々な背景・状況とそれぞれの抱えていた事情があって、何か限界を超える瞬間がきて、そしてそのように身体を持っていってしまうわけですが、長らく悩んでいたのだとしても、急激に何か辛い気持ちに襲われたのだとしても、その行為に自分を持って行ってしまうときというのは衝動的なものです。前にも書きましたが、一種の誤作動です。

だからどうか、なんとか工夫をして、辛い今をやり過ごしてください。必ず、その衝動は去っていくものだからです。

これは、”あの時は毎日死にたかった” ”消えたいと思った”  “終えれば楽になると思ってた”  けれどもそれをせずに凌いで、今は元気に活動している何人かの人を知っている私からの強いメッセージです。

また、近くに、少しでも大丈夫かな・・・と気にかかる人がいるという人は、声を掛けてあげてください。
もういいや・・・と思った日に たまたま話を聴いてもらったことが、自分をこの世に繋いでおく楔になった・・・という話を聞かせてもらったことがあります。

お互い様なのです。ご縁なのです。
だから、今 苦しい方は遠慮せずに、どうかしてしまっている今を とりあえずやり過ごせればいい、と思って、話を聴いてもらってください。

 

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