BLOG

猫の うたちゃん

昨年の11月、「近所に 赤ちゃんを産んだ猫がいて、でも、助けられなかったことを悔いた」という話を書きました(→

じつはその後、その母猫が、家の工事のために業者が開放していた裏口ドアから我が家に入ってきて、脱出の機会を逃し半日ほど物陰から出てこなかった…ということがありました。
好奇心で家宅侵入してみたものの、出るに出られなくなってしまったようでした。
野良猫なので警戒心がとても強く、私と娘が頑張って説得(?)して、夜更けになってやっと、玄関からお帰り頂いた…という出来事でした。
娘は、このまま家に閉じ込めて飼っちゃおうか、と言ったのですが、ちょっと無理なタイプ(外へ出たがる子)だろうな…ということで諦めて。

でも、それ以来、毎日のように、その日入って来た裏口の前に、姿を見せるようになったんです。決して近づかせてくれないのですが、見るとちょこんと座っている。または、私が車をガレージに入れる音を聞くと、どこかから飛んで来る。

か、か、可愛い…orz

で、当然(笑)、私と娘、そして主人も加わって、毎日エサとお水を与えるようになったのですが、なかなかに太ってる。毛艶もわるくない。

我が家に侵入してきたとき、ソファーと壁の隙間に隠れたところを覗いたら、斎場御嶽(せいふぁーうたき。沖縄の世界遺産)の奇岩がつくる三角形のところに蹲ってるように見えて、それで、彼女には(うたきの)「うたちゃん」と名付けたのですが、
娘と、「うたちゃんは、イッパイアッテナだね、きっと」「そうだね、まるまるしてるしツヤツヤだし」と話しました。

「イッパイアッテナ」ご存知ですか? 斉藤洋さん作の『ルドルフとイッパイアッテナ』に出てくる野良猫です。

「ぼくはルドルフだ。あんたは?」
「おれか。おれの名まえは、いっぱいあってな。」
「えっ、『イッパイアッテナ』っていう名まえなのかい?」

名作絵本。映画化もされましたね。

うたちゃんも、うちでは うたちゃん だけど、その他たくさんの名前を持ってる気がします。
ワタシの名前は、イッパイアッテナ。

以前、TNR活動(Trap, Neuter, Return …捕獲して不妊手術して元居た場所に放してやる…)に取り組んでるボランティアの方の話を聞いたり、野良猫はどれだけの危険のなかを生きているのか、どれだけ短い命なのかを知ったりしたことで、うんと考えさせられたのですが、うたちゃんについては不妊手術をしてやりたいと考えています。
たくさんの野良猫に傾けるエネルギーは持ってないけれど、せめて目の前の生き物に出来ることは…と。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP