誰の言葉も いちいち気にしてしまう、それに振り回されてしまう、そして疲れてしまう…、そういうご相談があります。
他者との境界が甘い、緩い。どなたさんの侵入も許してしまっているんですね。
ほんとうは「反応」しなくてもよい人にもご丁寧に反応してしまうわけですから、それは疲れますね。不愉快なこと、傷つくこと、腹立たしいこともたくさんあると思います。
誰に対しては反応する。誰に対しては反応しない。
この「基準」を、自分なりにしっかり作っておくといいんですね。
この人は反応すべき人じゃない。自分の中でそう決めてあれば、その人から何か嫌なこと酷いことを言われても、「あぁ、自分は今、反応すべきじゃない人と仕方なく向き合っているんだ」と思えますから、その時はもし不愉快でも、それをいつまでも引きずる…ということは減るでしょう。
逆に、この人には反応すると決めている人(つまり、尊敬できるとか好きだとか、大切に思う人です)からの言葉には、丁寧に、気持ちを込めて反応します。もし、耳の痛いことやちょっと受け入れにくいことを言われたとしても、真摯に耳を傾け、受け取って咀嚼し、相手に何かしらを返すということをし、ありがたく生かすことを心掛けます。
何を言われたか、というより、誰から言われたか、を大事にする、ということです。
反応すべき人と反応すべきじゃない人を見極めるためには、人を見る目を養うことですから、一朝一夕にはいかないですが、誰でも彼でもを自分の境界内に入れてしまわずに、「この人は大切にすべき人だ」と思う人だけに心を開き、交流していくことができたらよいと思います。
もちろん、その「反応すべき人」「大切にすべき人」も、一生固定しておくものではありません。自分の変化、成長につれ、入れ替わっていくものです。
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