BLOG

つながりを求める、ぬくもり を求める

【臨時休業のお知らせ】
10月25日(水)~11月1日(水)(予定)、家庭の事情によりお休みを頂戴します。
お客様にはご不便をおかけしますが、何とぞよろしくお願いいたします。

自分に何か問題が起きた時、それを「内在化」する人と「外在化」する人がいます。
その問題を、自分の心の中に見て自分のこととして扱おうとする人を、内在化(内面化)する人、と言い、
反対に、自分の心のうちにあるものが外側で起こっていると感じたり考えたりする人を、外在化する人、と言うのですが、

「内在化」する人は、
・問題に対して、自分はどう関わっているのだろう、悪い所はなかっただろうか、と考えます。
・内省し、責任を取ろうとします。
・自分が変われば状況はもっとよくなると考えます。
・状況をよくするために、自分には何ができるだろうか?と考えます。
・内なる心の世界をおもしろいと思っています。
・あまり人から助けてもらおうとしません。

一方、「外在化」する人は、
・問題が起きたら、解決策は周りからもたらされると思っています。
・よく考えずに衝動的に行動したりします。
・問題は他の人に原因があると考えます。
・衝動的で自己中心的です。
・内なる心の世界に関心はありません。
・周りが助けてくれると思っています。

どちらにも、プラスな点とマイナスな点があります。また、どちらも極端になると いろいろと支障が出ます。

私も内在化タイプですが、こういうブログをお読みになっている人もきっと、内在化タイプでしょう。相談室を利用してくださる方たちも、ほとんどが内在化タイプです。

で、その内在化タイプの人なのですが、とても繊細で勘が鋭く、人の気持ちを汲むのが得意です。人の気持ちや欲求に応えようとし過ぎるところがあり、いろいろと “自分に照らして考える” ので、人づきあいはめんどくさいとか疲れるから苦手、と感じる人も多いかと思います。

また、相手が自分と「精神的につながっているか」を見抜くし、それを強く求めているので、この人は自分を理解していない、精神的な関わりを持とうとしていない、と感じると、がっかりしたり傷ついたりします。”閉店ガラガラ” を やりがちな人もいるでしょう。

でも、人というのは、誰かの近くに(物理的に)居ることや、触れ合って安心感を得ることで、随分とストレスを受けた時にそれを軽減することができるようになっているんですね。人に限らず哺乳類はみんなそうです。

自分は理解されている、「心のつながり」「ぬくもり」を得られている、と感じられるかどうかは、それをシビアに感じ取る人にとってはなかなか難しいことかもしれません。
でも私たち哺乳類が つながりやぬくもりを求めるのは本能だし、それが得られると がぜん力が湧いて元気になるものなのですから、遠慮せずに欲しがったらよいと思うんですね。

それから、カウンセリングやセラピーなどを受けに来られても、自分は依存しているでしょうか?、こんな相談をして不快ではないですか?、私は弱すぎるのでしょうか?…と気にされる方がいます。なんでも自分の問題として 一人で考え、人を頼らずに解決しようとする人、また、何かと自分のせいなのかもしれないと考えるような人は、とにかく「人に相談する」「助けてもらう」のが苦手なんですね。

でも、そんなふうに思う必要は全くなくて、困ったり悩んだりしたら助けてと言って助けてもらったり、長い話を聴いてもらい共感してもらったり・・・、そういうことは「求めていい」んだと言いたいです。

それで元気になったら、今度は自分が他の誰かを理解して援助して・・・
そういう営みを「人間だなぁ・・・」と、愛おしく思ってやっていけるのがいいんじゃないかしら、と私は思います。

精神的なつながりも、ぬくもりも、欲しいは求めましょう、という話でした。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP