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その感情が伝えたがっている欲求は?

【年末年始のお休みにつきまして】
年末年始は以下の期間お休みさせていただきます。
年末年始休業:12月29日(金)~1月4日(木)
新年は 1月5日(金)より営業を開始いたしますのでご利用くださいませ。
お休み期間中も、お問合せ、ご予約申込みなどのメールへのお返事はいたしますので、ご遠慮なくお送りください。
また、現在カウンセリングをご継続中でお急ぎのご相談がある方は、上記期間中であってもリモートにてセッションを承れる枠がありますので、お気軽にお問合せください。

私がカウンセリング上 心掛けていることの一つは、
来談者が自分の「感情」を理解すること、その感情が生まれたこと、在ることの “意義” に気づくこと、そして、その感情の「求め」に応えられるようになること
です。

たとえば、「なんとなく憂鬱で冴えない気分」が続いているという人が 話を聴いてほしいと言って相談に来たとします。

お話をお聴きしながら明らかにしていくことはまず、その人が どんな感情を抱いているのか、です。
そんなの分かっているに決まってる、と思われるかもしれませんが、「どんな気持ちかと言われても・・・」と困ってしまわれる方も少なくありません。そこを、はっきりと認識できるようにするのです。
「なんとなく憂鬱なんです」、「どうも冴えない気分で・・・」とおっしゃるところ止まり だとしたら、そう表現するしかない感情を、できるだけ明らかにしていきます。
たとえばその方は、じつは「憂鬱」なのではなくて「強い怒り」を感じているのだ、ということが、明らかになるかもしれません。

それができたら次は、その感情が、そこに生まれ、在る、その訳を、理解してもらうようにします。
怒っているなら、どうしてそんなに怒っているのか、それには訳があるわけです。
何か、満たされない思い、理解してほしいことや欲しているものが、必ずあるわけです。
それをご自身が理解、納得できるよう、促していきます。
たとえば、初めは “キレ散らかして” しまいました、あの人ヒドいんです、と言うだけだったとしても、本当は、自分は自分が蔑ろにされたと感じたから激しく怒ったのだな、本当はもっと自分のことを大事に扱ってほしいという欲求があったのだな…という気づきを得ていくように。

そして最後には、その方が、その感情の欲しているものに応えていかれるよう、援助します。安全、健全なかたちで。

感情がその時そこに生まれるのには、ちゃんと理由があって、その感情は、しっかりキャッチされ、理解されなくてはなりません。その奥には必ず、叶えられたい(満たされていない)欲求があり、おもてに出たがっているからです。

怒りも悲しみも不安も憂鬱さも、誤魔化して放置しておくのではなく、その感情の “真の求め” を理解できるようになること、それに応じられるようになること・・・、それこそ、健康で成熟した大人 になっていくことだと私は思っています。

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