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物語を創っている途中なんだ、ということ

60代の私から見たら ほんとにツヤツヤでキラキラで新緑の季節だね、と思える若い方から、自分の人生はもう結果が出た、人生 失敗でした・・・という言葉を聞くことがときどきあります。
自分だって夢や希望を抱いていたこともあるし、真面目に努力してきたつもりだけど、報われなかった、叶わなかった、もう終わってる、ほぼ “詰んだ” と思ってる・・・と。

そんなふうに言いたくもなるくらい、どれもこれも うまくいかなくて、いやになっちゃってるんだなぁ・・・無理もないけどなぁ・・・と思いながら、お話を伺うのですが・・・。

さまざまな困難、苦労は、もう既に(自分の人生に)在ったものとして認めてあげるのは大事ですけれど、でもやっぱり評価や判定を下すのは、待ってあげてほしいと思います。
うまくいかなかったのには必ず理由があって(たまたまの運の悪さではなくて)、そこはちゃんと捉えて検証することは必要だと思います。たとえば、取り組んできたものが自分の身体と心の「仕様」に合っていなかったのかもしれない、あるいは自分が身を置いていた環境の中で “たまたま” 出会ったものを、それしかないんだ!と思い込んで、がむしゃらに頑張った・・・のだとしたら、 そもそものところから考え直さなくちゃいけないかもしれない、随分と早い段階で、無理だと判断して「除外」してしまったもののなかに、自分が本当に望んでいるものがあるのかもしれない・・・、そういうことを無視したまま、もう何もない、とか、自分は駄目な人間だとか、そんなこと言わないで、と思います。

もしかしたら、「こらえ性」の無さが問題なのかもしれないし、そういうことじゃなくて、その道の先には自分の欲しいものは どうやったって ないのに、無闇やたらにド根性出して前進してきて引き返したくなっている(それに気づきたくない)のかもしれないです。
そこは一度、丁寧に見てみてほしいです。

この間、岡田斗司夫さんのYouTubeチャンネルをなんとなく見ていたら、夢が叶わなかった自分の人生は失敗だ、ずっと人生が楽しくない、という 30代の方の相談に、岡田さん、こう答えていました。「はっきり言って、20代30代なんて『伏線』です」「40過ぎると “納得ステージ” は必ず来る」と。

同感です。
私は以前、アメブロをやっていた時、自分を「あなたの物語を大切にするカウンセラー」とかって名乗っていましたが、今ももちろん、人は自分の「物語」を創っている、という考えで、それを何より大事に思って支援をしているつもりです。
そんな私も、20代30代というのは 人生の「伏線」を張り巡らしまくっている時期だと思っています。伏線回収が始まるのはもっともっと後で、岡田さんの言うように「納得ステージ」というのは必ず来るはずで、面白いのはそこからなんだ、と。

ほんとに、40代50代・・・と歳をとると解ることがたくさんあります。
あの出来事の意味、あの時に自分があのように考えあのように行動した意味。実は「宇宙の粋な計らい」があったんだということや、難問を解かされていたんだな、ということも。解ろうと思えば、受け止めようと思えば、ですけれど。

だから若い人たちには、自分の人生を簡単に結論付けることなく、大小さまざまな自分の欲求、自分の望みを大切に、あるいは、大小さまざまな困り事や悩みを蔑ろにせずひとつひとつ解決しながら、歩いて行ってほしいです。自分の人生の「物語」の書き手は自分なんだ、ということを忘れずに☆

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