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誰かへの恨みや憎しみとか、しつこい怒り、つらい悲しみ・・・
そういうものが心の中にあるとき私たちはつい、そこから気持ちを逸らし、ごまかし、忘れて過ごす努力をします。
でも、相当時間が経ったあるとき、その感情がまだ消えていなくて、それのせいでなんとなく心が重かったんだ・・・と気づかされたりします。
がっかりです、憂鬱になります、「さすがにもう平気だと思ったのに・・・」。
よく言うのですが、感情には良いも悪いもなくて、
感情は どんなものでも、楽になるため、健やかさを取り戻すため、成長していくために、利用しなくちゃなりません。
「利用する」というのは、捉えて、感じ切って、役目を終えさせる…ということです(※PTSDみたいな強烈なものは別。ケアが異なります)。
気に入らない、好ましくない、忌々しい(?)感情は、どうしたら・・・?ということですが、
そういうマイナス感情に振り回されたくない、というときに、「無くなれ」「失せろ」と嫌ったり、無視したり、思考を使って変なアレンジを加えたりするのは賢明ではありません。
感情を、”何か訴えている困った人” が自分の心の中に居る、と思ってみてほしいのです。
困って何か言ってる人、激しく訴えてくる人、随分長いこと言い続けてる人・・・です。
・・・・・・話を聴いてあげてください。共感を届けてあげてください。
なるほど、そうなんだ・・・、それは大変だね、よくやってると思うよ・・・
そんなふうに優しく。
優しく聴いてもらえた、解ってもらえた・・・と気が済んだ感情は、柔らかくほぐれ、ふわーっと霧のように消えていくはずです。
根気よくやってあげなくちゃいけないこともあるでしょうし、私のようなプロの聴き手がサポートするのが有効であることもあると思いますが、
マイナス感情を邪険にしないこと、ちゃんと話を聴いて共感してあげること・・・
このことはどうぞ、大切にしてください
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