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よい仕事をするプロとの付き合いがある暮らしは幸せ

私は何点か、京都・一澤信三郎帆布のトートバッグを持っています。
とても丈夫で使い勝手がよいので、普段その辺に出掛けるときは大概、一澤トートです。

息子も欲しがったので、何年か前に贈ったのですが、さすがは小学生時代に “コードバンの丈夫なランドセルを2度も壊してランドセル屋さんに苦笑された男” は違います、一澤帆布のバッグの外ポケットの上端の糸を、ほどけさせてしまいました。どうやったらほどけるんだろう、あれほど頑丈な縫製なのに…。

京都の一澤帆布に修繕依頼できることは知っていましたが、一瞬、送料(往復3,000円)をケチって近所のリフォームソーイングのお店へ持ち込もうとしました。でも、いやこれは 一澤帆布に送って直してもらおう、と思い直して送ることにしました。

すると送った翌日、「075」で始まる番号から着信があり、あ、京都からだ、一澤帆布さんかな? と出てみると、かばんをいま受け取ったというスタッフの方が、状態の確認と修繕の方法、そして返送について、とても丁寧に説明してくださるのでした。京都の言葉なのでなおさら丁寧に聞こえた気がします(笑)

そして、HPで告知しているよりずっと早く、本当に何もなかったかのような綺麗な状態になって、バッグは返送されてきました。

確かな腕による修繕と、今回の一連のスムースで丁寧な やり取りを体験して、一澤帆布さん、さすがだな、と感服しました。日本中、世界中からお客さんが来るという京都のお店で一生もののバッグを売り続けていて、売って終わりでなく、お手入れ、修繕も引き受けてくれる…。信頼できる かばん屋さんです。

私の暮らしの中には、この一澤信三郎帆布さんもそうですが、近所のとても美味しいケーキ屋さんとか、住宅のリフォームや修繕を引き受けてくれている工務店とか、いろいろな分野の「職人さん + 営業さん、店員さん」で運営しているお店屋さんとのお付き合いが、幾つかあります。

それぞれ、本当にいいお仕事をしてくれます。
職人さんの仕事が先ず素晴らしいのですが、その技術や生み出される商品を届けてくれる係のスタッフさんがまた、素敵なのです。思いやりがあり心がこもっていて、とても丁寧。自社の商品に誇りと愛があるのだなぁというのが分かります。

そんなプロとのお付き合いのある暮らしって、何気ないですが、とても豊かだな、幸せなことだな、と思います。

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