「もう長い間 許せずにいる人がいます」と言う人がいます。
その人からどんな酷い目に遭わされたのか、その人がどれくらい酷い人間なのか、力を込めて語ってくれます。
ほんとに傷ついてしまっているのだなぁ、苦しいのだなぁと思いながらお話聴くのですが・・・
激しい怒りを その時その場で表現する・・・ということを小さい頃にやれていない人は、ついつい抑え込んで溜め込んで・・・という習慣を がっちり身につけてしまっているから、なかなか、湧いた自分の怒りに鈍くなってしまっていて、だから “その都度の” 解放も難しく・・・
ほんとに長い間、”怒りとともに” 生きているような感じになっています。
すぐに怒る。何かと怒る。
・・・怒りを抱え持っているというのは苦しいものなのですよね。
本人は「怒りを持ってるから苦しい」とは思っていませんが。
でも、怒りを大量に隠し持っている影響は、必ずあるわけなんです。
なんらかの形・・・様々な自分を虐める行為だったり、”ダメな奴” “けしからん奴” に向かう “正当な” 攻撃だったり、あるいは体調不良や病気だったり・・・そういう別の形で出しています。
「抱え持つ怒りは、自分に盛り続ける毒」という言葉がありますが、その通りなのです。だんだん自分が弱っていきます。
そうはいっても「どうしても、いつまでも、許せない人」がいる・・・。
これ、どうしましょう。
やり返したいなら一度とことんやってみるのもいいと思いますが(場合によっては推奨しています。笑)、
でも基本的には、許してしまうこと(自分の頭から、心から、出て行ってもらうこと)をお勧めします。
その人のために許してあげるんじゃないですよ。
自分自身のために許す、と決める んです。
過去に自分を傷つけたその人に、今とこれからの自分を傷つけられ続けることはない。
離れることを選んでほしいのです。
どうにもこうにも許せないという人と一緒の地面に立ち、「許せない!」「思い知れ!」「罰を受けろ!」「地獄に堕ちろ!」・・・とそういう念を飛ばしながら近くに居いても、何も良いことは起きないです。
それから、そういうことをしていながら、「自分とあいつは違う」という言い分・・・、これもどうなんでしょうね。
私は正で、あいつは誤?
私は善で、あいつは悪?
私は優れてて、あいつは劣ってる?
・・・もしそうだとしても、自分とあいつは・・・違わないんじゃないでしょうか。
同じステージに居て 同じゲームをやっていますもんね、「冗談じゃない!」かもしれないけれど。
怒りに囚われ 許せぬ相手に執着してきた自分のことは、否定するのではなく よく労って、
もう怒りを抱えて生きていくのはバカらしいからやめようか・・・と思えてきたら、あなたはあなたの良き事に、幸せに、どうぞ注いでいっていただきたいと思います。
しつこい怒りや憎しみ、恨みから解放されたい方は、ご相談ください
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