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人の悪口は自己紹介

「人の悪口は自己紹介」という言葉があります。
その人の口から繰り出される “他人についての” 悪口というものは、図らずも(その “他人” ではなく)”自分が” どんな人であるかを語ってしまっている・・・、ほんとにそうだと思います。

誰かの 至らない点、落ち度、間違い、未熟さ、相容れないところ・・・、そういうものが気に障るとか不愉快だとかいうことで、それを(寛容さをもって流すことや無関心でいることができずに)悪口や愚痴として表現しているときというのは、それはその悪口の相手は相手で問題があるのでしょうがそれは別、悪口を言っているその人自身に、その悪口の内容にまつわるテーマで、何か課題があるはずなのです。
よく言われることですが、自分の中にも「それ」があるから、他人の「それ」に反応する、ということです。自分の中に無いものに、人は反応することはありません。
これはもちろん、”悪いところ” に関してだけではありません。たとえば誰かの美しさ、愛らしさ、健気なところなど、”良いところ” に対しての自分の反応も同じです。この人は素敵、惹かれるなぁ、こんな人になりたいなぁ、と思うなら、自分の中にもそういうところ(まだ発芽していないかもしれないけれど・・・)があって共鳴しているということです。

誰かの悪口ばかり言っている人、というのは間違いなく、自分のことを見ることができていません。
でも、あの人のこういうところがムカつく、許せない、あぁイライラする!と言うことで “自己紹介” をしてしまっています。
そのことを認めて、外向きではなく 己のハートに語り掛けていく内向きの方向で、自分の課題や自分の癒しと成長に取り組んでいかれたら・・・と思います。

これは、自分に低評価を下したり蔑んだり嫌ったりすることではありません。
自分に興味を持ち、自分を認めて、丹精込めて育てていくイメージでいってほしいと思います。

 

 

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