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『私とは何か 「個人」から「分人」へ』平野啓一郎

郷家さん、こんにちは
推薦図書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』読了です。
自分には満足していない仕事と、一人暮らしのアパートの生活しかない、友だちもほとんどいないし、ネットで繋がっている人たちがいると言ってもそれは複数のアカウントで出会って会話しているだけだから本物ではないし…と、情けなくしか考えられず、暗い気持ちで行き詰っていたなので、この本はすごく救いになりました。目からウロコでした。
いつも「仮面」を被っているというふうには考えるのはやめて、たくさんの「分人」が自分の中にいると考えればいいんですね。(後略)

(Mさん(30代女性)からのお便り。許可をいただき使わせていただきました)

 

この平野啓一郎氏の著書は、とってもよいので何人ものお客様にお薦めしています。

私たち個人は ” in・dividual “(これ以上分けられない)のではなく「分人」の集合体。
〇〇をしているとき、△△をしているとき、Aさんと語り合っているとき、Bさんと遊んでいるとき…、すべての私が私。
人は他人に自分を見せてもらい、たくさんの他者との関係性の中で自分を成長させていく。

占星術では「全ての惑星(的な自分)を生きる」という言い方をしますが、様々な年齢域のいろいろな私を同時に生きています。
「仮面」をつけている偽りの私などと思うことはない。分人の数は多い方がいい。チャーミング。
・・・そういうことを知っているのって大事だと思います。
凝り固まって行き詰まってしまったら、自分の中にいる “その他の分人” を発動させて生きたらいい。

ちなみにうちの子たちもそれぞれに、この本は読んでいます。
娘は出版されてすぐに手に取ったそう。
息子は私が薦めて最近。職場の、特定の人との関係に苦労して頭がいっぱい・・・という時に推薦しました。
二人とも今や「分人」を理解している者同士の話ができて楽。

「分人」という考え方、知っておくとよいと思います。

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