普段、相談室ではあまり政治の話をすることはありません。政治の話をするのは、家族と、タブーなく何でも話せる友人に対してだけです。
でもこのところ、カウンセリング前後の雑談の中や、カウンセリングの最中に、この国はいったい・・・と、政治の話(為政者への不信感など)をされる方が増えていて、いよいよ身近なこととになってきたのだなぁと感じています(ほんとは元々身近なものとしていなければならないんだけど、私たちは安心していたから・・・)。
私もこの数年、腹立たしく嘆かわしく感じるようなことが多くて、もうすぐ還暦の自分はともかく、この先長く日本で生きていくしかない若い人たちを想うと気の毒過ぎて、腕組みして唸ってしまうことが増えました。
国民、馬鹿にされてるなぁ。舐められてる。
こんなもんで大丈夫、こんなもんで騙せる、と思わせてしまったんだな。
ほんとに騙されてしまってる人が圧倒的に多いからこうなってるんだけど・・・
誰と誰がグルになっているのか、いま権力を持っている人は誰のため何のために政治をしているのか、どういう構造になっているのか、何が隠されているのか、こそーっとどんな決まり事が作られてきたか、知らされていない恐ろしいことがどれくらいあるのか・・・と、まさかまさかの真実に、私たちはまず、気づかなくちゃならないのに・・・
しかし、こんなに蔑ろにされて痛めつけられていることを “そう感じないでいる”(そして、さすがにそんなに酷いことを 国が するはずがないと信じている)民の多いこの国は、いつまで持つんだろうか・・・
やり直せることもあるけど、それが難しい、取り返しがつかないことも、あるのになぁ・・・
と、いうことを思います。
このところ Twitterに、宮沢元首相の言葉が何度か流れてきています。
「自由はある日突然なくなるものではない。目立たない形で徐々に蝕まれ、気がついたときにはすべてが失われている…。わずか数十年前にこのような経験をしたわれわれは…自由の制限につながる兆候に対し監視する必要があります(『新・護憲宣言』p.3)」
関係ないよ、大丈夫でしょ、と思ってる人はまだまだ多いと思いますが、関係あります、全員に関係あります。
気がついたときには・・・、は本当だと思います。現実になる可能性、低くはないでしょう。
私は昨年くらいから、足元から背中から、繰り返し変な悪寒がやってくるのを感じています。
先ずは疑ってみてほしい、そして皆でしっかり監視していかねば、と思います。
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