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2タイプの依存性パーソナリティ

「依存心が強い人」と言うとき、多くの人が思い浮かべるのは、幼児のように何でも他人を頼る甘えん坊な人、自分の意見を持たず、受け身で、親やパートナーの言うことに従っているような人かと思います。

でもこの「依存心が強い人」「依存性パーソナリティ―の人」には別のタイプがあります。
それは、甘えん坊でもなければ受け身ではなく、しっかりしているように見える「献身型」。
このタイプの人は、上に書いた「幼児型」とは真逆のようですが、頼る相手、あるいは自分を頼ってくれる相手が必要であり、一人では生きていかれない、と思っている点で、やはり同じ依存性パーソナリティーと言えます。一見、そんなふうに見えないのですが。

このタイプの人は、よく他人の問題に首を突っ込んだり、子ども離れできずに世話を焼き続けたり、問題のあるパートナーと離れられなかったりします。
「献身型」の人が頼りにする相手、尽くす相手は、DV傾向があったり、逆に “私がついていないとやっていけないダメな人” だったり・・・、問題のある人であることが多いのですね。そういうものなのです。円満な人格の相手と組み合わさるということは、まず、ないです。

「幼児型(甘ったれ)」も「献身型(よく尽くす人)」もどちらも、取る言動は真逆のようですが、一人になるのが怖くて、それを回避することが言動の動機になっている、ということが同じです。

ワタシヲヒトリニシナイデ。
ワタシヲスキダトイッテ。

「幼児型」の場合は、素直ですから、何かのきっかけでその依存性が弱まり年相応の成熟をしていく・・・ということが自然に起きることが多いですが、「献身型」の方は、自分を自立している大人であると思っている分、その問題を問題化して深く見ていかない限り、解決が難しいです。逆に言えば、自分の自己犠牲的な献身によって自分が辛くなっている、ということに気づければ、ガラリと人生を変えられると言えるでしょう。その力がある人だからです。

まずは自分の寂しさを、認めてあげるところから始まります。

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