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「感謝する気がなかった自分」に気づく

お客様が、「最近になって気づいたこと」を語ってくださいました。
子どもの頃から 優等生で大人びていてリーダーになりがちで、誰もが自分を頼りにしていたのだと言います。
じつはいつも緊張していて必死で、余裕がなかったけれど、それを見破る人もおらず、傍から見たら “すごくよく出来た人” だったので、その像を保つべく、これまで努力し続けてきたそう。

でも・・・
最近、ある友人から「〇さんって、大変なことは何も相談してくれないね」「話してくれるのは全て解決した後だよね」と指摘されて、その時は、(そうよ私は一人で何でもできるし、弱みは誰にも見せないの)と思いながら、なんとなく申し訳ないような顔をしただけだったのだけれど、後から、なぜかその言われたことが繰り返し思い出されて、自分のことが、ちょっと嫌になって来てしまった・・・、とのことでした。

それは、自分は “何でもよくでき、人に迷惑を掛けず、人よりうんと努力してきた” には違いないけれど、自分は、自分を助けようとしてくれる人、気に掛けてくれていた人、見えない所で力を貸してくれていた人に、少しも素直に心を開くことをせず拒絶してきたし、何より、とにかく感謝というものが出来なかった、する気がなかった、感謝したら負け?とまで思っていたかもしれない。
そのことに気づいたのだそう。

お友達の指摘を素直に受け入れて、ご自身の「弱さ」「余裕の無さ」と「感謝ができていなかったこと」に気づいた・・・というのは素敵だと思いました。
「感謝したら負け?」には一緒に笑ってしまいましたが、そんなふうに とにかく一人で頑張ってきたということですよね、とお話ししました。

感謝というのは、自分の弱さ至らなさを受け入れ、同時に、自分を思ってくれている他者の存在も受け入れていないとできませんね。上下、優劣の世界で、自分は負けない!、自分は悪くない!と 頑張っているうちは、”心からの感謝” というのは無理でしょう。

でも、「感謝ができていなかった自分」を見つけられたということはもう、今まで居た「戦いの世界」「孤独な世界」ではない場所に来たのだと思います。

いきなり・・・は難しいけれど、やっぱり、和やかで平和な世界に入っていこう、と思えるといいですね。
そちらの世界の方が断然ラクだし、じつは、広く深く力をつけて、大きく成長していけるものですからね。

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